オフィスづくり用語集|レイアウト・内装・設備・家具の専門用語をやさしく解説

オフィスづくり用語集|レイアウト・内装・設備・家具の専門用語をやさしく解説

オフィスづくりの打ち合わせでは、業界特有の専門用語がよく出てきます。意味がわからないまま話が進んでしまうと、思っていたものと違う結果になることもあります。

この記事では、よく使われる用語をまとめて解説します。詳しく知りたい用語は、関連するコラムもあわせてご覧ください。

後半では、移転・賃貸契約、図面の読み方、ICT・セキュリティ、家具の仕様、運用・管理の用語を追加し、打ち合わせで混同しやすい言葉の使い分けも解説します。

結論

特に押さえておきたいのは、ゾーニング・ABW・フリーアドレス(働き方とレイアウト)、A工事・B工事・C工事・OAフロア・原状回復(内装と工事)、照度・色温度・排煙(設備と法規)、差尺・ファイルメーター(家具)の用語です。

分野別の用語集(各50語)

レイアウト・働き方 | 内装・工事 | 設備 | 法規・防災 | 家具 | 移転・賃貸契約 | 図面の読み方 | ICT・セキュリティ

働き方・レイアウトの用語

用語 意味
ゾーニング 家具を並べる前に、各エリアの配置を決めること
フリーアドレス 座席を固定せず、空いている席を使う働き方
グループアドレス 部署ごとのエリアの中で自由に座る方式
ABW 仕事の内容に合わせて働く場所を選ぶ考え方
ユニバーサルプラン デスクの配置を統一し、組織変更では人が移動する考え方
対向島型 デスクを向かい合わせに並べたレイアウト

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内装・工事の用語

用語 意味
A工事・B工事・C工事 工事の発注者と費用負担による区分。B工事は入居者負担でビル指定業者が行う
OAフロア 床を二重にして、床下に配線を通す仕組み
原状回復 退去時に入居時の状態に戻すこと
居抜き 前の入居者の内装・設備を引き継いで入居すること
天井伏図 天井の照明・空調・防災設備の位置を示した図面
不燃材料 燃えにくい材料。内装制限のある部屋で使う

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家具選びでは、機能や寸法の用語を知っておくと便利
家具選びでは、機能や寸法の用語を知っておくと便利

設備の用語

用語 意味
照度(lx) 机の上などの明るさ。執務エリアは750lx程度が目安
色温度(K) 光の色。数字が大きいほど青白く、小さいほど暖かい色
UPS 停電時にも一定時間電源を供給する装置
PoE LANケーブルで通信と電源を同時に送る仕組み
分電盤 電気の回路を分け、ブレーカーをまとめた盤。コンセントを増やすときは回路の余裕を確認する
全熱交換器 換気しながら熱を回収し、室温の変化を抑える装置。オフィスビルの換気で一般的

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法規・防災の用語

用語 意味
排煙 火災時の煙を外へ逃がすこと。部屋の床面積に応じた開口部などが必要
感知器 火災の煙や熱を感知する設備。間仕切りで部屋を増やすと増設が必要になることがある
内装制限 建物の用途や規模に応じて、壁・天井の仕上げに不燃・準不燃材料などが求められる決まり
防火区画 火災の広がりを防ぐため、建物を一定の面積ごとに区切る壁・床・防火戸
誘導灯 非常口や避難の方向を示す照明。レイアウト変更で見えにくくなると増設が必要になることがある
防炎物品 カーテンやじゅうたんなど、一定の建物で防炎性能が求められる物品。防炎ラベルで確認する

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家具の用語

用語 意味
差尺 椅子の座面から机の天板までの高さの差
ファイルメーター(fm) 書類を横に並べた長さで、量を表す単位
シンクロロッキング 背もたれと座面が連動して傾く椅子の機構
ランバーサポート 腰を支える椅子の部品
スタッキング 椅子を上に積み重ねて収納すること
ネスティング 椅子やテーブルを前後に入れ子状に重ねて収納すること

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移転・賃貸契約の用語

用語 意味
解約予告 退去の一定期間前までに貸主へ通知する義務。期間は契約によって異なり、移転スケジュールの起点になる
フリーレント 入居後の一定期間、賃料が免除される条件。移転時の二重家賃の負担を和らげる
二重家賃 旧オフィスと新オフィスの賃料が重なって発生する期間の費用
坪単価 1坪(約3.3㎡)あたりの賃料や工事費。物件や見積もりの比較に使う
共益費 共用部の維持管理にかかる費用。賃料とは別に請求されることが多い
スケルトン 内装や設備がほとんどない状態で引き渡される物件。内装の自由度が高い反面、工事が大きくなる

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契約に関する用語は、物件や契約形態によって意味や条件が異なることがあります。具体的な内容は契約書で確認しましょう。

図面の読み方に関する用語

用語 意味
平面図 建物を上から見た図。壁・扉・柱・家具の配置を表す
レイアウト図 平面図に家具や設備の配置を描き込んだ図
展開図 部屋の壁面を正面から見た図。棚や造作、コンセントの高さを確認できる
芯々(しんしん) 柱や壁の中心線どうしの距離。実際に使える寸法(内法)とは異なる
内法(うちのり) 壁や柱の内側どうしの実際の寸法。家具が入るかどうかの確認に使う
スパン 柱と柱の間隔。デスクの島や通路の配置を決める基準になる

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ここがポイント

芯々寸法と内法寸法を取り違えると、家具が入らない・通路が狭くなるといった失敗につながります。図面の寸法がどちらを示しているか、必ず確認しましょう。

ICT・セキュリティの用語

用語 意味
入退室管理 カードや生体認証などで、部屋への出入りを制限・記録する仕組み
セキュリティゾーニング 情報の重要度に応じて、エリアごとに入室できる人を分ける考え方
アクセスポイント 無線LANの電波を発信する機器。台数と配置で通信の安定性が変わる
ラック サーバーやネットワーク機器を収納する棚。重量と発熱への配慮が必要
VPN 社外から安全に社内ネットワークへ接続するための仕組み

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家具の仕様に関する用語

用語 意味
幕板 デスクの脚の間に付ける板。足元の目隠しや強度の補強になる
配線ダクト デスクの天板下や脚に沿ってケーブルを通す部材
アジャスター 家具の脚の高さを微調整する部品。床の傾きによるガタつきを抑える
転倒防止金具 収納家具を壁や床、家具どうしで固定する金具
上下置き 収納を2段に重ねる設置方法。連結金具で固定する

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打ち合わせで混同しやすい言葉

オフィスづくりの打ち合わせでは、似た言葉が別の意味で使われ、認識のずれが起きることがあります。代表的な例を整理しておきます。

  • 「原状回復」と「スケルトン戻し」:入居時の状態に戻すことと、内装をすべて撤去することは同じとは限らない
  • 「席数」と「人数」:フリーアドレスでは席数が人数より少ないことがある
  • 「工事費」と「総額」:家具・配線・引越し・設計費などが別になっていることが多い
  • 「納期」と「設置日」:工場の出荷日なのか、オフィスへの設置完了日なのかを確認する
ここがポイント

言葉の定義が曖昧なまま進めると、見積もりやスケジュールの食い違いにつながります。重要な用語は、打ち合わせ記録に定義を書いておくのがおすすめです。

内装・環境に関する用語

用語 意味
タイルカーペット 約50cm角などのパネル状のカーペット。部分的に交換でき、OAフロアと組み合わせやすい
巾木(はばき) 壁と床の境目に付ける部材。壁の汚れや傷を防ぐ
軽量鉄骨間仕切り(LGS) 薄い鋼材の下地にボードを張って作る壁。オフィスの間仕切り壁で多く使われる
グレア 照明や窓の光が画面や目に入り、まぶしさを感じる状態。照明器具や配置で抑える
吸音 音を吸収して反響を抑えること。遮音(音を通さないこと)とは異なる

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ここがポイント

「吸音」と「遮音」は混同されやすい言葉です。会議室の声漏れを防ぎたいなら遮音、室内の響きを抑えたいなら吸音、と目的に合わせて対策を選びましょう。

働き方・運用に関する用語

用語 意味
稼働率 席や会議室が実際に使われている割合。席数や部屋数を決める根拠になる
在席率 全社員のうち、オフィスに出社している人の割合。フリーアドレスの席数計画に使う
ファシリティマネジメント オフィスや設備を経営資源として計画・管理・改善していく考え方
ワークプレイス 働く場所全体を指す言葉。オフィスだけでなく在宅やサテライトを含めることもある
サテライトオフィス 本社から離れた場所に設ける小規模な拠点

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稼働率や在席率は、測る期間や方法によって数値が変わります。移転や改装の計画に使う場合は、繁忙期と閑散期の両方を確認しておくと判断の精度が上がります。

よくある質問

Q. 用語の意味が業者によって違うことはありますか?

あります。特に工事区分や費用の範囲を示す言葉は、会社や物件ごとに使い方が異なる場合があります。不明な点はその場で確認し、書面に残しておきましょう。

Q. 社内で用語を統一するにはどうすればよいですか?

プロジェクトの最初に用語集を作成し、関係者で共有する方法が効果的です。本記事の表をもとに、自社で使う言葉を追加していくとよいでしょう。

Q. 図面の記号がわからない場合は?

図面の凡例(記号の説明)を確認しましょう。凡例がない場合は、作成した業者に問い合わせるのが確実です。

Q. 新しい用語やカタカナ語が次々に出てきて追いつけません。

すべてを覚える必要はありません。打ち合わせで出てきた言葉をその都度確認し、自社にとって重要なものだけを用語集に加えていけば十分です。わからない言葉はそのままにせず、遠慮なく質問しましょう。

この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。

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