在宅勤務のデスクとチェアの選び方

在宅勤務のデスクとチェアの選び方|限られたスペースで疲れない環境をつくる

テレワークが定着し、自宅で長時間仕事をする人が増えました。ダイニングテーブルやソファでの作業は、腰や肩の負担につながりがちです。

この記事では、在宅勤務の家具の選び方を解説します。

後半では、限られたスペースでの配置の工夫、照明・音・配線の整え方、会社支給と手当の比較、運用ルール、よくある失敗まで、在宅勤務環境を整えるための実務を解説します。

結論

在宅勤務でも、高さ調整できるオフィスチェアと、幅1,000mm・奥行き600mm程度のデスクがあれば、オフィスに近い作業環境をつくれます。スペースが限られる場合は、コンパクトなチェアや住まいになじむデザインを選ぶと、生活空間との両立がしやすくなります。

木製の背と布張りの座面。住まいになじむデザインのチェア
木製の背と布張りの座面。住まいになじむデザインのチェア

チェアの選び方

  • 座面の高さを調整できる(ダイニングテーブルの高さにも合わせられる)
  • 背もたれで腰を支えられる
  • 肘掛けは、デスクの下に収まるか確認(肘なしや跳ね上げ式も)
  • キャスターは床材に合ったものを(フローリングならウレタン巻き)
  • 住まいのインテリアに合う色・素材

デスクの選び方

サイズ 向いている使い方
W800〜1,000×D500〜600 ノートPC中心。限られたスペースに
W1,000〜1,200×D600〜700 外付けモニター1台と書類
昇降デスク 立ち作業も取り入れたい
ここがポイント

ダイニングテーブルで作業する場合は、座面の高さを調整できるチェアを選び、足が浮くならフットレストを使いましょう。

コンパクトでも座り心地を重視したチェア
コンパクトでも座り心地を重視したチェア
色の選べる張地は、部屋のインテリアに合わせやすい
色の選べる張地は、部屋のインテリアに合わせやすい

会社として支援する場合

  • 家具の購入補助・支給の制度
  • 推奨する家具のリストを示す
  • オフィスの家具と同じシリーズを選ぶと、まとめて手配しやすい
  • 情報セキュリティ(画面ののぞき見、書類の管理)のルールもあわせて

限られたスペースでの配置の工夫

在宅勤務では、専用の部屋を確保できないことも多くあります。リビングや寝室の一角に作業スペースをつくる場合は、次の点を意識すると快適さが大きく変わります。

  • 窓に対して横向きに机を置くと、画面への映り込みや逆光を防ぎやすい
  • 背後に生活感のあるものが映らないよう、Web会議の背景を意識する
  • 仕事の道具を片付けられる収納を近くに用意し、オンとオフを切り替える
  • 通路や家族の動線をふさがない位置に置く
ここがポイント

コンパクトなデスクでも、モニターアームや壁面の収納を使えば作業スペースを広く使えます。

照明・音・配線の整え方

項目 よくある問題 対策
照明 部屋の照明だけでは手元が暗い デスクライトで手元を補う
音 家族の生活音がWeb会議に入る ヘッドセットや吸音材を使う
配線 ケーブルが床を這い、つまずく 配線トレーやケーブルカバーでまとめる
温度 作業場所が冷暖房の効きにくい位置 季節に応じて配置や器具を工夫する

会社支給と手当の比較

会社として在宅勤務の家具を支援する方法には、現物を支給する方法と、手当として費用を補助する方法があります。それぞれに長所と注意点があります。

方法 長所 注意点
現物支給 品質を揃えやすく、健康配慮を担保しやすい 配送・回収・資産管理の手間がかかる
手当・補助 社員が自宅に合わせて選べる 品質にばらつきが出る、税務上の扱いの確認が必要
オフィス家具の貸出 既存の家具を有効活用できる 運搬や返却のルールが必要
ここがポイント

手当や支給品の税務上の扱いは、制度の設計によって変わることがあります。導入前に税理士などの専門家に確認しておくと安心です。

在宅勤務の運用ルール

  • 作業環境のセルフチェックリストを配布し、定期的に確認してもらう
  • 支給した家具の管理(所有権・退職時の返却など)を規程で定める
  • 体調の不調がある場合の相談窓口を案内する
  • 長時間の座りっぱなしを避けるため、休憩の取り方も周知する

在宅勤務の環境は会社から見えにくいため、社員が自分でチェックできる仕組みを用意することが大切です。

よくある失敗と対策

失敗例 対策
ダイニングチェアで腰が痛くなった 調整機能のあるチェアを用意する
ノートPCだけで首や肩がこる スタンドと外付けキーボードを使う
机が狭く書類が置けない サイドワゴンや壁面収納を使う
オンとオフの区切りがつかない 仕事道具を片付ける場所を決める

オフィスと在宅の環境差を埋める

オフィスでは調整機能のあるチェアや適切な照明が用意されていても、自宅では同じ環境を再現しにくいものです。会社としては、すべてを揃えるのではなく、体への影響が大きいチェア・モニター位置・照明の3点を優先して支援すると効果的です。また、在宅とオフィスを行き来する働き方では、ノートPC用のスタンドやキーボードを両方に用意すると、持ち運びの負担も減らせます。

よくある質問

Q. 在宅勤務用のデスクの高さはどのくらいがよいですか?

オフィスと同様に、チェアに座って肘を約90度に曲げたとき、手が自然に天板に乗る高さが目安です。高さが合わない場合はチェアの高さとフットレストで調整しましょう。

Q. 退職時に支給した家具はどうなりますか?

会社の規程によって異なります。返却させるのか、本人に譲渡するのかを、支給時に明確にしておくことが大切です。

Q. 狭い部屋でも置けるチェアはありますか?

肘なしやコンパクトなモデルを選ぶと、机の下に収まりやすく圧迫感も減ります。座面の高さ調整など基本的な機能は確保しておきましょう。

Q. 在宅勤務でも昇降デスクは有効ですか?

立ち座りを切り替えられるため、長時間の座りっぱなしを避けたい方には有効です。設置スペースと電源の位置、床の強度や振動も確認してから導入しましょう。

この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。

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