オフィス移転先の物件選びチェックリスト|内見で確認したい20のポイント
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移転先の物件は、一度決めると数年以上使い続けることになります。契約してから「思ったより席が入らない」「電気の容量が足りない」とならないよう、内見での確認が大切です。
この記事では、内見で確認したいポイントをチェックリストにまとめました。
後半では、内見当日の進め方、見落としやすい確認ポイント、契約条件で注意したいこと、物件を比較する方法、よくある失敗例まで、オフィス移転を担当する方が物件選びで後悔しないための実務のポイントをまとめます。
内見では、①形状と有効面積 ②天井の設備と高さ ③電気容量とOAフロア ④空調の方式と運転時間 ⑤ビルの工事・搬入のルールを中心に確認します。図面をもらい、実際に何席入るかを試しにレイアウトしてから決めるのが安心です。

形状・面積
- 柱の位置と数(レイアウトの妨げにならないか)
- 形状(正方形に近いほど使いやすい。細長い・L字は注意)
- 窓の向きと明るさ、眺望
- 天井の高さ
- トイレ・給湯室の位置(専用か共用か)
設備
- 電気容量(テナントに割り当てられた容量)
- OAフロアの有無と高さ
- 空調の方式(個別・セントラル)と、時間外の運転・費用
- 照明(LEDか、明るさは十分か)
- 防災設備(スプリンクラーの有無、感知器の配置)
- インターネット回線の引き込み状況
天井の設備図(天井伏図)と、電気・空調の資料をもらっておくと、レイアウト検討や工事費の見積がスムーズになります。


ビルのルールと契約
- 工事区分(A・B・C工事)と、指定業者の範囲
- 工事・搬入の時間帯の制限
- セキュリティ(入館方法、時間外の出入り)
- 原状回復の範囲
- 看板・サインの掲出のルール
- 駐車場・駐輪場
- 喫煙所の有無
内見当日の進め方
- 事前に図面を入手し、確認したい項目をチェックリストにしておく
- メジャーやカメラを持参し、図面と現況の違いを記録する
- エントランスから専有部までの動線を、来客の目線で歩いてみる
- 窓からの眺望、日当たり、周辺の騒音を確認する
- 天井内や床下の状況、コンセントや空調の位置を確認する
- 共用部(トイレ・給湯室・エレベーター)の状態と混雑具合を確認する
内見は、可能であれば平日の業務時間帯に行うのがおすすめです。エレベーターの混雑や周辺の騒音、共用部の使われ方など、実際の使用環境に近い状態を確認できます。

見落としやすい確認ポイント
- 柱と窓の位置:面積は同じでも、柱の位置や形状によってレイアウトの自由度が大きく変わる
- 床の構造:配線を床下に通せるかどうかで、レイアウトと工事費用が変わる
- 空調の区分:エリアごとに温度を調整できるか、時間外の空調利用の条件と費用
- 電気容量:サーバーや複合機など、必要な電力をまかなえるか
- 搬入経路:大きな家具や機器を運び込めるエレベーターや通路の寸法
- セキュリティ:入退館の方法、夜間・休日の出入りの条件
これらは物件の資料に書かれていないことも多く、内見時やビル管理会社への質問で確認する必要があります。
契約条件で注意したいこと
| 項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 原状回復の範囲 | 退去時にどこまで元に戻す必要があるか、工事業者の指定の有無 |
| 工事の制約 | 内装工事の業者指定、工事可能な時間帯 |
| 利用時間 | 夜間・休日の利用と空調の条件 |
| 解約の条件 | 解約の予告期間や違約金の有無 |
| 賃料以外の費用 | 共益費、時間外空調費、駐車場などの費用 |
原状回復や工事業者の指定は、入居時と退去時の費用に大きく影響します。契約前に必ず書面で確認しましょう。
複数の物件を比較する方法
物件を比較するときは、賃料だけで判断せず、入居工事や退去時の費用、日々の使い勝手まで含めて総合的に評価します。
- 評価項目と重要度を事前に決め、物件ごとに点数をつける
- 入居工事の費用の概算を、物件ごとに比較する(床の構造や設備の状態で大きく変わる)
- 通勤のしやすさなど、社員への影響も評価項目に入れる
- レイアウトの試案を作成し、必要な席数が確保できるかを確認する
図面上で同じ面積でも、実際に配置できる席数は物件によって異なります。候補が絞られた段階で簡単なレイアウトを作成すると、判断の精度が上がります。
よくある失敗例と対策
- 入居後に席数が足りなかった:柱や窓の位置を考慮したレイアウト検討をしていなかった
- 空調の時間外費用が想定以上だった:残業や休日出勤の多さを踏まえて条件を確認する
- 内装工事の費用が予算を大きく超えた:業者指定や工事の制約を契約前に確認していなかった
- 大型の家具が搬入できなかった:搬入経路の寸法を内見時に測っていなかった
入居前の最終確認
契約後、入居工事に入る前には、物件の現況を写真と記録で残しておくことが大切です。入居時の状態を記録しておくと、退去時の原状回復の範囲をめぐるトラブルを防げます。
- 床・壁・天井の傷や汚れを写真で記録し、ビル側と共有する
- 設備(照明・空調・コンセント)の動作を確認する
- 鍵やカードキーの受け渡し数を記録する
よくある質問
Q. 内見には誰が同行するとよいですか?
総務担当者に加え、内装やレイアウトに詳しい業者や、ITの担当者が同行すると、専門的な視点で確認できます。
Q. 居抜き物件を選ぶときの注意点はありますか?
内装や設備をそのまま使えるため工事費用を抑えられる場合がありますが、設備の状態や原状回復の範囲を必ず確認してください。
Q. 物件探しはいつ頃から始めればよいですか?
解約の予告期間や内装工事の期間を考えると、移転予定日からかなり前に動き出す必要があります。現在の契約条件を確認したうえでスケジュールを組みましょう。
この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。


