会議用チェアの選び方

会議用チェアの選び方|座り心地・デザイン・収納性のバランス

会議室のチェアは、会議の長さや部屋の用途によって、選ぶべきタイプが変わります。

この記事では、会議用チェアを選ぶときのポイントを解説します。

後半では、テーブルとの寸法関係、張地や脚部の素材の選び方、必要な脚数の考え方、メンテナンスと更新、よくある失敗まで、会議室のチェア選びで迷いやすいポイントを詳しく解説します。

結論

1時間を超える会議が多いなら背もたれが高めでクッション性のある回転いす、短時間の打ち合わせが中心なら軽くてデザイン性の高いチェア、レイアウトを頻繁に変えるならスタッキングやネスティングができるチェアを選びます。

白いテーブルと黒いチェアを配置した会議室
白いテーブルと黒いチェアを配置した会議室

会議の長さで選ぶ

会議のスタイル 向いているチェア
1時間以上の会議・役員会議 ハイバック・肘付き・ロッキング機能付きの回転いす
30分〜1時間の打ち合わせ ミドルバックの回転いす、座り心地のよい4本脚チェア
短時間・立ち話 スツール、ハイチェア
研修・セミナー スタッキング・ネスティングチェア、メモ台付き

キャスター・肘の有無

  • キャスター付き:立ち座りや位置の調整がしやすい。床材との相性を確認
  • 4本脚・ソリ脚:動きにくく落ち着いた雰囲気。床を傷つけにくいグライドを
  • 肘付き:座り心地は上がるが、テーブルの下に入るかを確認
  • 肘なし:テーブルの下に収まり、狭い会議室でも場所を取らない
青いチェアと木目のテーブル。チェアの色で会議室の印象が変わる
青いチェアと木目のテーブル。チェアの色で会議室の印象が変わる
複数のブルーのチェアを配置したミーティングスペース
複数のブルーのチェアを配置したミーティングスペース
アクセントウォールのある会議室
アクセントウォールのある会議室

デザインと空間の調和

会議室のチェアは、テーブルや壁の色と合わせて選ぶと、空間に統一感が出ます。社外の来客が使う会議室は会社の印象を左右するため、デザイン性の高いチェアを選ぶ企業も増えています。

ここがポイント

会議室ごとにチェアの色を変えると、会議室の名前と結び付けて覚えやすくなり、案内もしやすくなります。

テーブルとの寸法関係

チェアは単体で選ぶのではなく、組み合わせるテーブルとの関係で座りやすさが決まります。特に肘付きチェアは、寸法が合わないとテーブルに寄りつけず、かえって使いにくくなります。

確認項目 目安・考え方
座面と天板の差(差尺) 一般的に250〜300mm程度が座りやすいとされる
肘の高さと天板下 肘がテーブルの幕板や天板下に当たらないか
1人あたりの幅 600mm程度が目安。肘付きの大きなチェアはさらに必要
チェアの後ろの余白 立ち座りや背後の通行のため、壁まで十分な距離を確保
ここがポイント

会議室は「テーブルの大きさで席数を決めたら、チェアを引けなかった」という失敗が多い場所です。チェアを引いた状態の寸法で図面を確認しましょう。

張地・背もたれの素材の選び方

素材 特徴 向いている会議室
メッシュ 通気性がよく、蒸れにくい。軽快な印象 長時間の会議、社内会議室
ファブリック 色の選択肢が多く、柔らかな印象 来客用、デザイン重視の会議室
合成皮革 拭き取りやすく、落ち着いた印象 役員会議室、飲食を伴う会議
樹脂成形 汚れに強く、軽量 打ち合わせスペース、研修室

必要な脚数と予備の考え方

会議室のチェアの数は、テーブルの定員だけで決めると不足しがちです。会議室の使われ方を想定して、予備も含めて計画します。

  • 会議室の定員分に加え、壁際に予備席を置くかを検討する
  • 大会議室では、参加人数が増えたときに使う予備チェアの保管場所を決める
  • 他の会議室からチェアを持ち出されると戻らないため、会議室ごとに色を分けると管理しやすい
  • 故障や修理中の代替として、全体の数パーセント程度の予備を持つと安心
6人用の会議室
6人用の会議室

メンテナンスと更新の目安

会議用チェアは多くの人が使うため、ガス圧の昇降やキャスター、張地の傷みが出やすい家具です。

  1. 定期的に座面の昇降、背もたれの動き、キャスターの回転を確認する
  2. グライドやキャスターの摩耗は床の傷の原因になるため、早めに交換する
  3. 張地の汚れは素材に合った方法で清掃し、ひどい場合は張り替えを検討する
  4. 傷みの進んだチェアは、まとめて更新すると会議室の統一感を保てる
ここがポイント

交換部品が手に入るかどうかは、長く使ううえで重要です。導入時に、部品供給や修理の対応を確認しておきましょう。

よくある失敗と対策

失敗例 原因 対策
テーブルに寄りつけない 肘がテーブルに当たる 肘の高さと天板下寸法を確認、または肘なしを選ぶ
床に傷がつく 脚の素材と床材の相性 床材に合ったキャスターやグライドを選ぶ
会議が長いと疲れる 背もたれが低く支えがない 長時間用の会議室には回転いすを
チェアが他の部屋に散らばる 管理ルールがない 会議室ごとに色を分け、戻すルールを周知

選定前に試座で確認したいこと

  • 実際の会議と同じくらいの時間座り、腰や太ももの圧迫感を確認する
  • テーブルと組み合わせて、肘の当たりや差尺を確かめる
  • 体格の異なる複数の社員に座ってもらう
  • 重さや持ち運びやすさ、重ねたときの安定性も確認する

会議室の種類別のおすすめ構成

会議室 おすすめの構成
役員会議室・応接室 ハイバックの肘付き回転いす、落ち着いた張地
一般の会議室 ミドルバックの回転いす、メッシュや明るい色の張地
小さな打ち合わせ室 肘なしの軽量チェアで省スペースに
プロジェクトルーム キャスター付きで動きやすいチェアやスツール

よくある質問

Q. 会議室のチェアは執務用のチェアと同じものでもよいですか?

使えますが、執務用は機能が多く大きめのものが多いため、会議室では場所を取ることがあります。会議の長さと部屋の広さに合わせて、機能を絞ったチェアを選ぶのも一つの方法です。

Q. キャスター付きと脚付き、どちらがよいですか?

頻繁に立ち座りしたり位置を変えたりする会議室ではキャスター付き、落ち着いた雰囲気にしたい応接室や役員会議室では脚付きが向いています。床材との相性も確認しましょう。

Q. チェアの色はどう選べばよいですか?

テーブルや壁、床の色と合わせて選ぶと統一感が出ます。アクセントカラーを使う場合は、会議室ごとに色を変えると、案内や管理にも役立ちます。

この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。

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