オフィス家具の色と木目の合わせ方|統一感のある空間をつくるコツ

オフィス家具の色と木目の合わせ方|統一感のある空間をつくるコツ

オフィス家具は、デスク、チェア、収納、テーブルなど多くの種類があり、それぞれで色や木目を選べます。選び方次第で、まとまりのある空間にも、ちぐはぐな空間にもなります。

この記事では、家具の色と木目を合わせるコツを解説します。

さらに、色の比率の考え方、床・壁・照明との関係、エリア別の色づかい、サンプル確認の進め方、既存家具と混在させるときのコツまで、実務で迷いやすいポイントを解説します。

結論

まず天板の色(白系・木目・グレー)と脚・フレームの色(白・黒・シルバー)を全体で統一し、収納は壁や天板に合わせて目立たせないのが基本です。色の遊びはチェアの張地で表現すると、統一感を保ちながら個性を出せます。

基本の組み合わせ

テイスト 天板 脚・フレーム チェア
明るく清潔 白・ライトグレー 白・シルバー 白・明るい色
ナチュラル 明るい木目 白・黒 グリーン・ベージュ
落ち着き・高級感 濃い木目・黒 黒 黒・ネイビー・グレー
インダストリアル 中間の木目・黒 黒 黒・ブラウン・グレー

木目の選び方

  • 明るい木目(オーク・メープル系):開放的で明るい印象
  • 中間の木目(ナチュラル・ウォールナット系の明るめ):温かみと落ち着き
  • 濃い木目(ウォールナット・ダーク系):高級感。役員室や応接に
  • 異なる木目を混ぜるときは、明るさをそろえると違和感が少ない
ここがポイント

床・壁・建具(扉)の木目と家具の木目が近すぎると、かえって中途半端に見えることがあります。床とは明るさを変えると、家具が引き立ちます。

木の背もたれと布張りの座面。木目と色の組み合わせ
木の背もたれと布張りの座面。木目と色の組み合わせ
配線孔付きの木目会議テーブル
配線孔付きの木目会議テーブル

アクセントカラーの入れ方

  • チェアの張地で色を入れる(全席でも、エリアごとでも)
  • ソファやクッションで、ラウンジに色を加える
  • パーティションのパネル色で、エリアを区別する
  • グリーン(植栽)は、どの色とも相性がよい

色は「比率」で考えると失敗しにくい

オフィスの色計画では、どの色を使うかと同じくらい、それぞれの色をどれだけの面積で使うかが重要です。よく使われる考え方に、ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの3つに分けて比率を決める方法があります。

区分 面積の目安 オフィスでの主な対象
ベースカラー 約70% 床・壁・天井など、空間の大部分を占める内装
メインカラー 約25% デスク・収納・パーティションなどの家具
アクセントカラー 約5% チェアの張地、ソファ、サイン、小物

比率はあくまで目安ですが、アクセントカラーの面積が大きくなりすぎると落ち着きがなくなり、逆にベースとメインだけでは単調になりがちです。アクセントカラーは、面積を小さく抑えるほど効果的に映えます。

ここがポイント

家具の色を選ぶときは、家具単体ではなく、床や壁の色と並べたときにどう見えるかで判断することが大切です。

床・壁・天井との関係

家具は内装の上に置かれるため、床・壁・天井の色との組み合わせで印象が大きく変わります。賃貸オフィスでは内装の色が決まっていることも多く、内装を前提に家具の色を選ぶ必要があります。

内装の傾向 家具の色の考え方
床が濃い色(グレー・ダーク系) 明るい天板や白系の家具で、重くなりすぎないようにする
床が明るい色 濃い色の家具で引き締めるか、同系色でやわらかくまとめる
壁が白 家具の色が映えやすい。アクセントカラーを入れやすい
天井が低い 背の高い家具は壁の色に近づけると、圧迫感を抑えられる
ここがポイント

床のカーペットタイルは面積が大きいため、空間の印象への影響が非常に大きい要素です。床の張り替えを伴う場合は、家具の色と同時に検討しましょう。

アクセントウォールの会議室
アクセントウォールの会議室

照明で色の見え方は変わる

同じ家具でも、照明の色(色温度)によって見え方が変わります。サンプルを確認する場所と、実際に置く場所の照明が違うと、納品後に「イメージと違う」と感じる原因になります。

  • 白っぽい照明(昼光色・昼白色):色がすっきり見え、木目はやや冷たい印象になる
  • 温かみのある照明(電球色):木目が赤みを帯びて見え、落ち着いた印象になる
  • 窓からの自然光:時間帯や天候によって色の見え方が変わる
ここがポイント

色見本は、できるだけ実際に置く場所の照明の下で確認してください。オフィスの照明を変更する予定がある場合は、変更後の照明を前提に選びます。

エリア別の色づかい

エリア 目的 色づかいの方向性
エントランス・受付 会社の印象を伝える 会社のイメージカラーをアクセントに。上質な木目でまとめる
執務エリア 集中しやすく、長時間でも疲れにくい 落ち着いた中間色を基本に、アクセントは控えめに
会議室 議論に集中する 部屋ごとにアクセントカラーを変えると、部屋の識別にも役立つ
リフレッシュスペース 気分転換 明るい色や、自然素材の色を多めに取り入れる
集中ブース 静かに集中する 彩度を抑えた落ち着いた色
ここがポイント

エリアごとに色を変える場合も、床や天板の色など、共通する要素をひとつ残しておくと、オフィス全体の統一感を保てます。

色選びの進め方と既存家具との混在

  1. 内装(床・壁・天井)の色を確認する
  2. ベース・メイン・アクセントの役割と比率を決める
  3. 家具の色見本を取り寄せ、内装の色見本と並べて確認する
  4. 実際の照明の下で確認する
  5. パースやカラーシミュレーションで全体のバランスを確認する

既存の家具を一部残して新しい家具を追加する場合は、色を完全に合わせるのが難しいことがあります。その場合は、無理に似た色を選ぶより、あえて明確に違う色を選んで「意図した組み合わせ」に見せる方が、自然にまとまることがあります。また、既存家具をエリアごとに集約して配置すると、色の混在が目立ちにくくなります。

ここがポイント

小さな色見本は、大きな面積で見たときより暗く・地味に見える傾向があります。面積が大きい家具ほど、色見本より少し明るめ・淡めになると想定して選ぶと、イメージとのズレを防げます。

よくある質問

Q. 白い天板は汚れが目立ちませんか?

白系の天板は、明るく清潔感がある一方、ペンのインクやコーヒーのしみが目立つことがあります。表面の仕上げによって汚れの落ちやすさが異なるため、日常的な手入れのしやすさも含めて選ぶとよいでしょう。

Q. 会社のコーポレートカラーを家具に使うべきですか?

エントランスや会議室など、来客の目に触れる場所で、アクセントとして取り入れるのが効果的です。執務エリアの全体に使うと強すぎる場合があるため、面積を絞るのがおすすめです。

Q. 木目の家具とスチールの家具を混在させても大丈夫ですか?

問題ありません。木目は温かみ、スチールはシャープさを与えるため、組み合わせることで空間にメリハリが生まれます。木目の色調と、スチールの色(白・グレー・黒など)の組み合わせを意識してください。

この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。

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