デスクワゴン・脇机の選び方

デスクワゴン・脇机の選び方|サイズ・段数・鍵の種類

デスクまわりの収納は、書類や文具の整理に欠かせません。代表的なのが、キャスターで動かせる「ワゴン」と、デスクの横に置く「脇机」です。

この記事では、それぞれの違いと選び方のポイントを紹介します。

後半では、デスクとの寸法の合わせ方、キャスターや転倒防止などの安全面、フリーアドレス移行時の扱い、選定チェックリストまで、まとめて発注する前に確認しておきたいポイントを解説します。

結論

デスクの天板の下に収めるなら天板下に収まる高さのワゴン、天板の横に並べて作業面を広げたいならデスクと同じ高さの脇机を選びます。段数は「A4ファイルを入れる深い段」があるかどうかで決めるのが基本です。

白いデスクと収納を組み合わせた執務室
白いデスクと収納を組み合わせた執務室

ワゴンと脇机の違い

種類 特徴
ワゴン(キャスター付き) デスクの下に収まり、引き出して使える。移動しやすく、レイアウト変更にも対応
脇机(固定) デスクと同じ高さで横に並べる。天板を作業面として使え、収納量も多い
デスク一体型の袖 片袖机・両袖机。デスクと一体で安定感があるが、移動は難しい

段数の組み合わせ

構成 向いている使い方
3段(浅・浅・深) 文具と書類をバランスよく。最も一般的
2段(浅・深) A4ファイルを多く入れたい
4段以上の浅型 小物や伝票、図面の仕分けに
ここがポイント

一番下の深い段にA4ファイルを縦に入れられるかを、内寸で確認しましょう。外寸だけで判断すると、ファイルが入らないことがあります。

デスクの島の中にワゴンを収めると、通路が広く使える
デスクの島の中にワゴンを収めると、通路が広く使える
フリーアドレスでは、ワゴンの代わりに個人ロッカーを使うことが多い
フリーアドレスでは、ワゴンの代わりに個人ロッカーを使うことが多い

鍵の種類

  • シリンダー錠:もっとも一般的。鍵の紛失に注意
  • ダイヤル錠:鍵の管理が不要
  • オールロック:1か所の施錠ですべての引出しがロックされる
  • 電子錠:ICカードや暗証番号で解錠。管理者による一括管理も可能
ベンチデスクと壁面収納の執務エリア
ベンチデスクと壁面収納の執務エリア

デスクとの寸法の合わせ方

ワゴンで最も多いトラブルは「デスクの下に入らない」ことです。デスクの天板の高さだけでなく、天板下の幕板や配線ダクト、引出しの有無によって、実際に入る高さは変わります。

確認する寸法 チェックの内容
天板下の有効高さ 幕板・配線トレー・引出しを除いた高さがワゴンの高さより十分あるか
脚の間の有効幅 脚と脚の間にワゴンの幅が収まり、出し入れの余裕があるか
奥行き 足元のスペースを圧迫しないか、配線と干渉しないか
上下昇降デスクの場合 最も低くしたときにワゴンとぶつからないか
ここがポイント

昇降デスクと組み合わせる場合は、天板を下げたときの干渉に注意が必要です。最低高さでの有効寸法を必ず確認しましょう。

安全面で確認したいこと

ワゴンは毎日何度も引出しを開け閉めする家具です。小さな不具合がけがや故障につながることがあります。

  • 転倒防止機構:複数の引出しを同時に開けると前に倒れることがあるため、1段ずつしか開かない機構があると安心
  • キャスターのストッパー:座ったまま引出しを開けるとワゴンが動くため、前輪にストッパーがあると便利
  • 引出しの抜け止め:勢いよく引いても引出しが外れないか
  • 角の処理:足元に置くため、角が丸く処理されているとけがを防げる

特にA4ファイルを詰め込んだ深い段は重くなります。重いものは下段に入れ、上段には軽い文具を入れるのが基本です。

フリーアドレス移行時のワゴンの扱い

固定席からフリーアドレスに切り替えると、個人のワゴンは使わなくなるケースが多くなります。ワゴンの中身をどこに移すかを決めないまま移行すると、ロッカーが足りなくなったり、共有収納に私物があふれたりします。

  1. 現在のワゴンの中身を「個人の私物」「業務書類」「不要なもの」に分ける
  2. 業務書類は部署の共有収納か電子化へ、私物はパーソナルロッカーへ移す
  3. ロッカー1人分の容量で足りるか、ワゴンの中身と比べて確認する
  4. 使わなくなったワゴンは、会議室の備品収納などに転用するか処分を検討する
ここがポイント

ワゴン1台分の中身を、そのままロッカー1区画に入れられるとは限りません。移行前に「ワゴンの中身を半分にする」などの整理目標を決めておくとスムーズです。

選定チェックリスト

  • デスクの天板下に収まる高さか(昇降デスクは最低高さで確認)
  • 一番下の段にA4ファイルが縦に入る内寸か
  • 鍵の方式と、合鍵・マスターキーの管理方法
  • 転倒防止やキャスターのストッパーの有無
  • 天板の色・仕上げがデスクと合っているか
  • 将来のフリーアドレス化やレイアウト変更でも使い回せるか

まとめて発注する場合は、事前に1台だけサンプルを取り寄せ、実際のデスクと組み合わせて確認すると安心です。

ワゴンの台数と配置の考え方

ワゴンは「1人1台」が基本ですが、全員に同じタイプを配るのが最適とは限りません。職種や働き方によって、必要な収納量は大きく異なります。

職種・働き方 おすすめの構成
書類の多い管理部門 深い段のある3段タイプ、または脇机
外出の多い営業職 浅めの2段タイプやパーソナルロッカー
設計・制作職 図面や資料を仕分けられる浅型の多段タイプ

配置は、利き手側に置くと出し入れが楽になります。通路側に引き出す向きにすると、開けたときに通行の妨げになるため注意しましょう。

よくある質問

Q. ワゴンの鍵をなくした場合はどうすればよいですか。

鍵番号が分かれば合鍵を手配できる場合があります。鍵番号は錠前や鍵本体に刻印されていることが多いため、導入時に一覧で控えておくと安心です。

Q. ワゴンの上に座ってもよいですか。

ワゴンは座ることを想定した家具ではないため、おすすめできません。キャスターが動いて転倒するおそれがあります。打ち合わせ用の補助いすには、専用のスツールを用意しましょう。

この記事の数値や内容は一般的な目安です。建物の条件や働き方、法令・ビルの規定によって最適な答えは変わります。

オフィスづくりのことなら、家具・内装・設備までまとめてご相談いただけます。

空間づくりを相談する法人見積を依頼する
ブログに戻る